【保存版】会社ユニフォームを選定する上で押さえておくべき3つの視点とは?

【保存版】会社ユニフォームを選定する上で押さえておくべき3つの視点とは?
会社のユニフォーム選定時には、「機能性に問題がある」「導入が遅延する」などの失敗が起きるケースがよく見られます。ユニフォームの導入を成功させるには、「現状の課題把握」「課題を解決する明確な要求品質の設定」「スムーズな導入プロセス設計」という3つの視点が重要です。本記事では、会社ユニフォームの選定の失敗事例をご紹介した上で、ユニフォーム選定成功のための具体的な進め方を解説します。

目次

会社ユニフォーム選定における失敗事例

会社のユニフォーム選定においては正しいプロセスを踏まないと選定に失敗し、様々な問題が発生することがあります。下記ではどのような失敗につながるのかをいくつかの事例を交えてご紹介します。

失敗例①:現場の意見を反映できず、機能性に問題が生じた

失敗例①:現場の意見を反映できず、機能性に問題が生じた

製造や物流の現場では、実際の作業環境に即した機能性が求められますが、これを十分に把握せずにユニフォームを刷新した結果、作業効率が低下した、または機能面に問題が発生したというケースがあります。
たとえば、以下のような例があります。

・冬でも夏用ユニフォームを着用するほど暑い現場なのに、通気性の悪い厚手生地を採用してしまった
・安全手帳や金尺が入らない小さなポケットサイズを採用してしまった

失敗例②:選定基準が曖昧で、当初の意図と異なるユニフォームに

選定基準を明確に定めないまま進行した結果、会社イメージや職場の雰囲気に合わないユニフォームが完成し、再検討を余儀なくされたというケースがあります。
たとえば、以下のような例があります。

・「落ち着いた雰囲気を重視」という曖昧な要望だけで色を決め、暗すぎて接客現場でスタッフが見つけにくかった
・明るい色を採用したものの、オフィスの内装や備品と調和せず違和感が生じた

失敗例③:選定プロセスが停滞し、導入が大幅に遅延

コンペ開催の段取りや稟議がうまく進まず、導入時期がずれ込み、結果的に既存ユニフォームの在庫切れなどのトラブルに発展したというケースがあります
たとえば、以下のような例があります。

・候補会社の提案後に評価基準のすり合わせが不十分で議論が長引き、決裁が先送りになった
・稟議書作成時に費用根拠や導入効果の資料が不足し承認が遅れたことで、既存ユニフォームの在庫が不足し、急遽既製品を一時調達せざるを得なかった

上記の失敗は一例ですが、ユニフォーム選定における失敗の多くは、下記でご紹介をする3つの視点を持つことで回避することが可能です。

失敗しないための視点①:現状分析および現在のユニフォームの課題を抽出する

ユニフォームリニューアルを検討するきっかけの多くは、現状のユニフォームに対して何かしらの不満や課題があるためです。その際に課題を正しく捉えられていなかったり、見落としてしまっていたりすると、新たなユニフォームを導入しても、不満・課題解決という当初の目的が達成されないことや安全性に問題が出るケースがあります。

そこで、ユニフォームの現状分析を行い、ユニフォーム課題を正しく、もれなく抽出することが重要です。では、ユニフォーム課題にはどのようなものがあり、どのように課題を抽出すればいいのでしょうか?

ユニフォームにおける課題の種類

ユニフォームにおける課題には以下の種類があります。
事前に課題の種類を知ることで自社の課題抽出時に網羅的に、もれなく課題把握が行えます。

デザイン性の課題
ブランドイメージに合わない・所属や役割など識別面に問題があるなど、デザインを起因とした課題

機能性の課題

安全性が低い・快適性が低いなど、ユニフォームの機能を起因とした課題

仕様の課題

サイズ対応が不十分・洗濯による型崩れや耐久性不足など、ユニフォームの仕様を起因とした課題

運用面の課題
在庫欠品・納期遅れ・アイテム数過多による管理負担など、運用上の仕組みを起因とした課題

課題の抽出方法

現場のニーズやユニフォームにおける課題を客観的に把握する手段としては、主にアンケート、ヒアリング、現場観察があります。

アンケート
広く浅く、全体傾向を把握する手段として用いられます。
多人数から効率的に情報収集でき、匿名性が高く、本音を引き出しやすいことが特徴です。回答を数値化しやすく、傾向分析に向いています。

ヒアリング
実態や背景を深堀しながら把握したいときに効果的な手段です。
現場のリアルな声や体験を直接聞くことができ、表面に出にくい感情面や職場特有の事情にも対応しやすいことが特徴です。アンケート結果をもとに、深掘りする質問を準備しておくと良いでしょう。

現場観察
実際の動き・使われ方を客観的に確認したいときに用いられます。
作業中の動作や行動パターンを観察でき、潜在的な課題を発見できる点や、ヒアリングやアンケートでは拾いきれない現実とのズレを把握できる点が特徴です。実際の業務時間中にさまざまな職種・時間帯で観察を行うと効果的です。

いずれの手法においても、課題を「抜け」や「漏れ」なく正しく抽出することが重要です。
ただし、必要な課題の抽出方法や確認すべきポイントは、会社ごとに異なります。
実際には、目的や現場の特性に応じて確認項目を設計する必要があり、専門的な視点を取り入れることで、見落としのない課題整理が可能になります。プロの支援を活用することで、より網羅的かつ的確な課題把握が実現できます。

失敗しないための視点②:現在のユニフォームの課題解決を念頭に要求品質を決定する

失敗しないための視点②:現在のユニフォームの課題解決を念頭に要求品質を決定する

課題を抽出した後は、実際にユニフォームを制作していく工程に入ります。
この工程では、ユニフォーム制作会社はデザインや機能を検討し、設計を行います。
ここで重要なことは、「課題をクリアしたユニフォームになっているかどうか」という観点です。そのためにも、ユニフォームに求められる品質=要求品質を明確に定めることが必要になります。

要求品質は、ユニフォームにおける課題をもとに、どのような品質であれば課題を解決できるのかを考え定めます。
課題設定、もしくは課題に対する要求品質が誤っている場合、「ユニフォームを導入したものの課題解決につながらない」ということになりかねないため、自社およびユニフォーム制作会社と協議を重ね決定をしていくことが重要です。
以下では、具体的な要求品質の例をご紹介します。

<デザイン>
ブランドイメージを表現できているか
競合他社との差別化を図れているか  など 

<機能>
異なる作業環境下でも業務に支障なく着用できるか
安全性は担保されているか  など

<仕様>
サイズ展開は豊富か
体型・性別問わず快適に着用できるか  など

失敗しないための視点③:導入過程で滞るポイントをあらかじめ把握し、進行イメージを具体的に持つ

ユニフォームの導入を成功させる上では、導入までのプロセスを正しく把握し、滞りなく進行することが重要です。ユニフォームは10年~20年近く同じモデルが着用されることがあるため、ユニフォームの変更の機会は多くありません。ユニフォームのモデルチェンジ自体を経験することが少ないため、導入に至るまでの流れを把握している人が少なく、進行が滞ることがあります。

導入過程で滞りやすいのは主に「ユニフォーム制作会社の比較検討 」「稟議」の2つの過程です。会社の比較検討は、実際に条件を比較する前に目的や要件を整理し、判断の拠り所を定めておくことで的確な判断を下しやすくなります。稟議では導入による効果や進行状況を伝えることでスムーズに進行しやすくなります。以下で詳細を解説します。

ユニフォーム制作会社の比較検討ステップ

比較検討をする際は、費用や要件など条件に合う候補会社を複数社ピックアップした後、各社の違いや強み、提案内容を比較します。具体的には以下のステップを踏むことで的確な判断を下しやすくなります。

【STEP1】要件整理と社内調整
ユニフォーム導入の目的や解決したい課題、予算・納期などの条件を明確にします。
そのうえで関係部署との合意形成を経て、コンペに必要な前提条件を固めます。

<注意点>
• 要望や評価軸は関係者全員で合意形成しておく。
• 選定時の重視するポイントを社内で事前にすり合わせておく。


【STEP2】参加会社の選定と募集要項の提示
候補会社を複数リストアップし、提案依頼を行います。

<注意点>
• 条件提示は全社に公平に行い、評価に差が出ないようにする。
• 提案精度を上げるために、使用環境や業務内容など詳細の要件も伝えた上で提案してもらうようにする。


【STEP3】評価・選定
提出された提案を、事前に定めた基準にもとづいて多角的に評価し、会社を選定します。

<注意点>
• 商品だけではなく複数の製造拠点や物流管理を担う専門部門があるか、カスタマーサポートや保守対応の窓口が整っているかなど会社の体制も評価項目として定義し、社内で共有しておく。
• デザイン案は見た目だけでなく、動きやすさ・管理のしやすさ・素材の実用性も含めて総合評価する。

以上のステップでユニフォーム制作会社を比較検討していきます。実際に比較検討をする際の選ぶ基準については、段落「ユニフォーム制作会社を選ぶ基準」にて詳細を解説しています。

稟議の進め方

稟議は会社によって進め方が異なりますが、以下では、一般的な流れを解説します。

【STEP1】提案内容と選定理由を明記する
選定したユニフォームのデザイン・仕様・機能の概要と、提案会社の実績や信頼性を整理し、
「なぜこの会社を選んだのか」を定量・定性の両視点で根拠立てて記載します。

<注意点>
金額やデザインだけでなく、自社の課題解決と整合性がある点を明確に示す
比較検討した結果(例:他社提案との違い)も含めると説得力が増す。


【STEP2】費用の内訳と予算根拠を示す
単価・数量・総額などを具体的に記載し、全体の費用が妥当である理由と、予算との整合性を説明します。

<注意点>
ユニフォーム自体の費用(商品代・保管コスト・送料など)だけでなく、ユニフォーム導入により削減できるコストや、期待できるベネフィットも含めて記載する。

 <削減できるコストや期待できるベネフィットの例>
  ・運用効率化による人件費削減・保管エリアの縮小
  ・従業員満足度向上や作業性向上による生産性アップ
  ・ブランディング効果向上による売り上げ向上

社内規定や年度予算枠との整合性に触れておくと、決裁が通りやすい。


【STEP3】導入スケジュールと関係部門の連携状況を記載する

検討から着用開始までの全体スケジュールと、各部署の関与や役割分担を記載し、
社内での段取りが具体的かつスムーズに進む見通しであることを伝えます。

<注意点>
「誰が・いつ・何をするか」が見える形にし、他業務との干渉リスクを事前に排除しておく。
現場への周知やサイズ採寸など、実務フェーズにかかるリードタイムも織り込む


ユニフォーム制作会社の比較検討や稟議書を進める上で確認すべき項目については、以下「ユニフォーム導入の事前準備チェックシート」でもご紹介をしています。ご興味のある方はぜひダウンロードしてご覧ください。

【ユニフォーム担当者必見】
プロが贈る「失敗しない」事前準備チェックシート

ユニフォーム制作会社を選ぶ基準

ユニフォーム制作会社を選ぶ基準

失敗しないための視点を3つ見てきましたが、もう1つ重要なポイントとして、どこの会社に発注するかという点が挙げられます。上記の3つの視点を踏まえていても、ユニフォームを形にする会社選びを誤ってしまうと全てが台無しになってしまうためです。
下記の選定基準を踏まえ、適切な会社を選ぶと良いでしょう。

① 正しく課題設定ができる会社であること

「失敗しないための視点①」でも説明した通り、ユニフォーム導入において現状分析と課題抽出は重要です。様々な課題がある中で、解決すべき正しい課題設定のサポートをしてくれる会社であることを確認しましょう。

例えば、「自社内では見逃していた潜在的な課題を社員へのヒアリングを通して見つけることができる」「課題の本質を深堀りし、誤った課題設定に気づき課題設定からやり直してくれる」などといった会社などが望ましいでしょう。
「失敗しないための視点①:現状分析および現在のユニフォームの課題を抽出する」でご紹介したアンケート、ヒアリング、現場観察などの課題抽出をどの程度サポートしてくれるかという点を確認すべきです。

② 適切な要求品質を提示できること

「失敗しないための視点②:現在のユニフォームの課題解決を念頭に要求品質を決定する」で説明したように、ユニフォーム課題の解決のためには、要求品質を正しく設定する必要があります。
判断ポイントとして、過去に設定をした要求品質例に加え、自社と一緒になって納得いくまで要求品質を設定するという姿勢を持っているかという点を確認すべきです。

③ 要求品質を満たすユニフォームを提供できること

ユニフォーム制作会社には、既製品を提供している会社と、顧客の課題や要望に合わせてオリジナルでユニフォームを制作している会社があります。どちらの会社を選ぶかは、設定された要求品質を満たせるかという基準をもとに考えるべきです。
決まったデザインや機能性のユニフォームから選ぶ既製品で十分であるケースもあれば、デザインや機能面で柔軟に対応できるオリジナルユニフォームが必要なケースもあります。自社の要求品質にもとづいて最適な会社を選ぶことが重要です。

④ プロジェクト推進のサポートを行っていること

ユニフォームそのものの品質のほかに、導入までの流れをサポートしてくれる会社であることも重要です。
前述のコンペティションや稟議など、導入までの工程をスムーズに進めるためのサポートを行ってくれる会社であれば、プロジェクトの滞りや遅延の可能性を減らすことができます。
判断ポイントとして、ユニフォーム導入におけるサポートを直接的にどこまで行ってくれるかを確認するべきです。

会社ユニフォームの導入はオンワードコーポレートデザインにご相談ください

オンワードコーポレートデザインは、オリジナルデザインの企業ユニフォームをご提案しています。
接客業向けのサービスユニフォーム、現場向けの作業服、オフィス向けの事務服などあらゆる業種のオリジナルユニフォームを展開している点が強みです。
60年以上にわたる歴史があり、約1,600社の会社に採用されている実績があります。

さらに、今回ご紹介した3つの視点を踏まえたサービス提供はもちろん、下記のような特長を有しています。

徹底したヒアリングとあらゆる会社の課題に合わせた提案
お客様の課題を解決するために徹底したヒアリングを実施し、会社イメージを刷新するためのユニフォームや機能性向上により従業員の働きやすさを改善するユニフォームなど、会社や業態のニーズに合わせた最適なご提案が可能です。

アパレル会社だからこそのデザイン性・クオリティの高さ
お客様の課題を解決するためのデザイン・クオリティをご提供するだけでなく、著名なデザイナーとコラボしたユニフォームなど、アパレル会社ならではのオリジナルデザインのユニフォームを提案することが可能です。
会社向けオリジナルユニフォーム導入を検討されている方は、ぜひご相談ください。

以下の資料では、ご紹介したユニフォームの導入の流れでチェックすべきポイントをまとめたチェックシートをご紹介しています。オリジナルユニフォーム導入を検討している会社様はぜひご覧ください。

DOCUMENTS お役立ち資料

ユニフォーム導入の事前準備チェックシート
ユニフォーム導入の事前準備チェックシート

【ユニフォーム担当者必見】プロが贈る「失敗しない」事前準備チェックシート
「初めてのユニフォーム導入、何から手をつけて良いか分からない…」「膨大な情報の中から、自社に合う正しい進め方を選択出来るか不安…」そんな悩みを持つユニフォーム導入担当者様の、不安を解消する事前準備チェックシートです。このチェックシートを活用すれば、スムーズにユニフォーム導入の事前準備を進められます。
今すぐダウンロードして、確かな準備を始めましょう。

RECOMMENDED
COLUMNS
関連コラム